無料オンラインストレージとは?

 無料で、インターネット上のストレージ(HDD)をシェア(共有)し、巨大なファイルの一時保管や転送、共有などができるサービスです。

オンラインストレージの用途・メリット
FAQ(よくある質問)
考察

オンラインストレージの用途・メリット

・遠方の人へ大容量のデータを手軽に送信。
郵送の手間やコストが掛からずに、メール添付で送れないような大容量のデジタル化されたデータを手軽に送信できます。ファイル転送サービスとも言います。

・万が一のPCの破損に備えて、いざと言う時のバックアップ。
但し、重要なデータを外部に置く為セキュリティ上の問題もある。データをパスワードをかけて圧縮するなどの情報漏洩対策を必要に応じて行います。特にこの点を重視されるならば、有料のオンラインストレージの利用を推奨します。

・会社(学校),自宅でも同じデータを参照。
仕事(作業)の続きを自宅や出先(モバイル)で行う事もできる。或いは出先で写した写真やメモを自宅PCで参照できる。同期型のオンラインストレージならば逐一ファイル転送不要で自動で行われる。

・複数ユーザーとの共同作業
随時ファイル同期(*)がとれるオンラインストレージでは、遠隔地を含む複数ユーザーで1つのプロジェクト(作業)を同時に行う事もできる。

*:複数のクライアント(ローカルなPCやモバイル)と(オンラインストレージ)サーバーのデータが常に一致している状態を示し、別のPCで誰かが内容を更新すると、自分のPC内のデータも自動更新されます。

・どのPCでも同様に音楽,動画が再生できる
オンライン再生対応のオンラインストレージでは、再生ソフト(プレイヤー)をインストールしていない低機能なPCを含め、どのPCでもマルチメディアデータのダウンロード不要で同様にストリーミング再生ができます。

・外部参照可能な画像保管庫として利用。
外部掲載対応のオンラインストレージでは、共有機能として、ブログやHPに掲載可能なHTMLタグが発行されます。
HPやブログのサーバーの容量が少ない、画像を置くとサーバーが重い,転送量が増えて困るなどの場合に役立ちます。

FAQ(よくある質問)

Q:オンラインストレージならばPCに保存するよりも安全?
A:PCやHDDやフラッシュメモリーなどの記憶メディアが破損する事があるので、オンラインストレージなら安全と言う話も有ります。しかし、一方的にサービスが終了になるオンラインストレージもあります。必ずしも安全と過信しないほうが良いでしょう。オンラインストレージのみに置いているデータがあって、無くなると困るのならば、バックアップをしておく事をお勧めします。

Q:オンラインストレージは、外部のハードディスクですよね?
A:ネットに繋がっている環境で利用できる外部のHDDですが、ローカルストレージ(PC内蔵HDD)のように高速では無く、大容量データの場合アップロード/ダウンロードに相当な時間がかかり、外部のHDDと言う感覚で使えるかどうかは個人差があります。ある程度の快適さを求めるならば、高速なブローバンド環境や使いこなしが必要になります。

 Q:オンラインストレージは手軽に使えますよね?
A:一概には言えません。高機能な物で日本語非対応の海外のサービスだと、一般のエンドユーザーが習得するにはある程度の慣れが必要です。
また、ファイルのアップロード/ダウンロードも、ダウンロード数や転送速度、転送量に制限があって、中々ダウンロードできない事や、場合によっては、途中で失敗して何度かやり直す必要もあり、低廉で大容量のメモリーカードや2.5インチの外付けHDDを持ち歩いたほうが、遥かに手軽な場合もあります。

Q:どのオンラインストレージが良いのでしょうか?
A:最近ではモバイル連携やWeb系の仕事をされている方中心に、DropBoxやSugarSync,Ndriveなどの同期型が話題になっている模様ですが、初心者ならば、わかり易い 宅ファイル便やYouSendit系の簡単なファイル転送サービスでも良いでしょう。
どれか1つのサービスだけを使うのでは無く、目的に応じて使い分けるのがオンラインストレージと考えます。

Q:どのオンラインストレージが安定して使えますか?
A:年単位など長期に渡って保存できるほど安定している物という意味では、一般的には、堅牢で高性能なストレージサーバーを使っている企業運営のサービスのほうが安定しているとは思いますが、大抵の人が名前を知っている世界的にも著名な大手企業が開始したサービスが、1年ほどで撤退した事例もあります。また、世界的にも話題を集めていた(オンラインストレージの)サービスも既に廃止されている事例も幾つかあります。企業故に利益に結びつかなくなれば撤退を余儀なくされる点は留意しておくべきでしょう。

また、多数の人が使ってる、クチコミで高評価の記事を多く見たと言う点についても、(企業運営ならば)民主主義的にサービス方針が決定される訳では無いので、安定して使えるかどうかの指標としては、あまり重視すべきは無いと思われます。

この辺りは、国内無料ホームページ(無料レンタルサーバー)のサービスの大半が初期の頃はレンタルサーバー業者や大手プロバイダー、或いは大手企業提携サービスのみが提供していたサービスであったのに、現在は、個人運営の自宅サーバーが主流(*)になっているなどの例も考慮しておいたほうが良いかも知れません。

*:”刷り込みや思い込み”をお持ちの方の為に、当サイト内でも幾度か紹介していますが、個人運営の無料サーバーのほうが、大手企業運営のレンタルサーバー(ホスティングサービス)よりもメンテナンスが少なく、快適で安定しているケースもあります。(しかも、広告無し)ネットにおいては、対価を支払わないサービスのほうが優れているのは、Googleなどのごく一部ではありません。

#ネットの常識は、数年も経てば非常識に変わるのが常です。仮に(無料の)WebOSが主流になれば淘汰される無料ネットサービスは無数に出てくるでしょう。Twitter,FacebookなどのSNSも例外では無いと思います。オンラインストレージにしても過渡的な産物で、一時期の流行かも知れません。故に、ピュアなオンラインストレージが残るとしたならば、それは個人が運営するサービスのみと言う可能性もあるように思われます。

追記:2010年4月現在、一覧では、まだ一部しか紹介していませんが、海外に目を向けるとWebOS的な物も含め、高性能な無料オンラインストレージが乱立し、既に終了閉鎖している物も少なくは無い一方で、個人レベルと思われる小容量の無料オンライストレージも散見できます。

考察

 2011年現在、一般的な日本国内のニュース系サイトなどでは、ごく一部のオンラインストレージのみが紹介されているのが目につきます。それら媒体では、最も安全で信頼性がおけるオンラインストレージで無ければ、記事紹介は難しいと言った点などもあるかと思われますが、他方で、オンラインストレージが現在の企業向けのB2B市場で利益を得るのみならず、一般消費者向けの動画や音楽,デジタル書籍などを含め、将来的にデジタルコンテンツ売買の巨大マーケットになる可能性がある事で、既得権益層を含めた様々な思惑があっての、言わば締め出し的な点もあるのではないかと考えております。

既に海外のオンラインストレージではアフィリエイト制度なども増加傾向の模様で、高性能で優れたサービスを提供している所よりも、(現状では諸々の問題がありながらも)アフィリエイト制度がある事で人気が上昇しているケースも目だってきているように思われます。そう言った観点からは、将来的に、デジタルコンテンツ販売のAmazonやYouTubeを運営するGoogleなどの巨大IT企業が積極的に参入する可能性もあるように考えます。

どのオンラインストレージが良いかは、幾度と無く繰り返し掲載していますが、他の無料サービス同様に、バイアスがかかった情報を排し、実際にご自身で確認してニーズにマッチした物を選択して戴くのが、一番かと思われますが、機能面のみで考えた場合は、個人的には色々と使えて快適な自宅サーバーが一番便利な状況は未だに変わっておりません。

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